[AC]些細なミスを受け入れられない心理

あなたの周りにもいませんか?

ほんの些細なミスや勘違いを指摘しただけなのに、過剰なまでに恐縮してしまう人。逆ギレする人。明らかに間違っているのに、絶対に認めようとしない人。聞いてもいない言い訳を延々繰り出す人。
・・・別に「プレゼン中に大事なクライアントの前でミスを指摘して恥をかかせた」というような酷い事をした訳ではないのに。

あなた自身は、どうですか?

指摘されて過剰反応することに、メリットはありません。こういう人には周りも指摘自体しなくなっていくので勘違いを修正する機会がなくなっていきますし、一々過剰反応されると不快ですから・・・「気難しい人」として距離を置かれるなどデメリットだらけ。

なのになぜ、そういう反応をしてしまうかというと、自信がないからです。
さらにいうと、「本当の自分を知られたら、皆去ってしまう」という恐怖が非常に強いからです。

健全な人とアダルトチャイルドの自己認識の違い

誰もが、他人からは「いい人」「常識人」に見られたいという思いはもっているでしょう。家の中では何日も洗っていないヨレヨレのジャージを着、皿に移す手間も惜しんで鍋から直接食事を食べちゃうようなダラッとした生活を送っている人も、外出中はキチンとした身なりでキチンと振る舞います。家の中では大喧嘩をして内心ムカムカしている人も、ひとたび職場に行けばそんなそぶりは見せません。そんな風に、誰もが「自分を装って」生きています。

でも、普通の人の素の自分とよそゆきの自分の認識がこれ位だとすると・・・

この、黒い丸が本人の思う所の「人たるものかくあるべし」という常識人の人間像。健全な人は、人前では素の自分よりは「常識的な人間像」に近い振る舞いをするのですが、多少はみ出していても個性の範囲。キチンとした場ではもっと常識的な人として振る舞うからいいよね、と、柔軟に考えることも出来ます。
「素の自分」がばれても常識人の範囲とそんなに外れていないので、「恥ずかしいなあ、もう」位の話で済みます。

これに対して、アダルトチャイルドの意識の中で、自己認識は、こんな感じです。

 

「素の自分」はダメダメです。存在自体が常識から外れていて、しかも醜くひしゃげています。素の自分がこんな「ダメ人間」である事がばれたら、皆、呆れて去っていくと思うので、必死に「常識人」を装いますが、「装い」というより「偽り」の域。もう「人生そのものが演技」と言っていい位、必死に常識人を演じます。

どれ位演じているかというと。格好いいキャリアウーマン役を数多くこなす女優が、地はもっとおっとりしたマイペースな性格だったり、ヤクザや悪役ばかりこなす俳優がオフでは人情派で面倒見のいい性格だったりする事はよくあるようですが、アダルトチャイルド達はそれ位「違う自分」を演じています。実際には人はそんなに完璧な演技は出来ないし、周りも馬鹿ではないので「素の自分」の方もダダ漏れている人も少なくないのですが、少なくとも本人は、完璧に演じているつもりでいます。

「本当の自分」がばれたら終わり。ばれたら終わり。そんな風にいつも緊張し、「常識人」を演じています。

他人から見たら「些細なミスの指摘」程度の事でも、素の自分がダメ人間であることがバレるきっかっけになるかもしれないと怯えてしまうのです。

アダルトチャイルドの心理は、たとえるならこんな感じ

想像しづらい方は、こんなシーンを思い浮かべてください。

あなたは会社の経理を任されています。実は、不正経理を行って会社のお金を使い込んでいます。その額、1億。

使い込みがバレたら身の破滅。訴えられ、仕事も失うだろうし、家族や恋人、友人も軽蔑して離れていくでしょう。恐怖と罪悪感は日々あなたを責めさいなみますが、返せる額でもないので、このまま誤魔化し続ける以外ないと思い詰めています。

そんな状況では、会社に行くたびにどこかピリピリ緊張してしまうでしょう。
・・・けれど、緊張していると気取られてもまずいので必死で平静を装うし、同僚が何かのはずみにあなたのパソコンをちょっと覗いただけで「やめてよ!」と過剰に反応してしまうし、上司が帳簿を見てミスを指摘してきた日には、それが不正とは関係ない単なる数字の入力ミスであったとしても、あなたはドキっとして身構えて・・・「まだチェックしてないだけです」と言い訳したり、「それよりこちらをご相談したいんですけど」と話題を変えようとしたりと、全力ではぐらかそうとしませんか?

冒頭の「些細なミスを指摘しただけで過剰反応してしまう人」と同じような行動を、つい取ってしまいませんか?

アダルトチャイルドは、刑法上は何の罪も犯してはいないのですが「自分の存在そのもの」が無価値で、ダメで、「本当の自分」がばれると身の破滅だと思い込んでいるので、いつもいつも平静を装い常識人を演じ、「本当の自分」をひた隠すために緊張しているのです。

本当は、アダルトチャイルドだって、いい面も悪い面も、キレイな心もドス黒い心も併せ持った「普通の人間」なんですけれどね・・・。

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[AC]些細なミスを受け入れられない心理」への2件のフィードバック

  1. はさみ

    記事の内容、すごく納得「あるある」過ぎて我ながら笑えます…!基本的に、人は信用できません。特に女性(同性)は苦手で、警戒しています。女性は勘が鋭い(と自己投影してそう思い込んでいる)ので、こちらの痛い腹を探られるだろう(攻撃されるだろう)と身構えてしまうのです。痛い腹、というのはイコール「ダメダメな無価値な本当の自分」です。絶対に悟られさせない!という気合いで相対するためにいつもクタクタになります。こういう様を「シャドウボクシング」だと頭では理解していますが、今でもなかなかやめられません。笑 このエネルギーをもっと他のことに活用したいものです。

    1. うつリンク管理人 投稿作成者

      コメント有り難うございます。
      ご納得いただけて嬉しいです。
      シャドウボクシングとは言い得て妙ですね!
      疲れる状況で疲れるのは仕方ないですが、誰も攻撃していないのに勝手に疲れる・・・というのは虚しいものですよね・・・。

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