「週5日・1日8時間労働をツラいと思うのは甘えですか?」ミンナトイッショの労働時間は、正社員であるために本当に必要な条件なのでしょうか。

日本では、週40時間働くことが、正社員であることの暗黙の条件

ガールズちゃんねる」で「週5日・1日8時間労働をツラいと思うのは甘えですか?」という投稿が話題になったのだそうです。
元のトピックを探してみたところ既に削除されているのか見つからなかったのですが・・。

人は、元々持ち合わせている体力が、それぞれ違いますよね。

この週40時間という労働時間・・・労働基準法で定められている、いわゆる「法定労働時間」ですね。法定労働時間は、本来は「これ以上働かせてはいけない」上限なわけですが、現実問題、正社員の仕事の多くはこの上限まで働くことが条件であることが多い。

この時間数は、多数派の人にとっては普通にこなせるし、その上残業したり終業後に飲みにいったりするゆとりもある時間数です。
私も以前はそうでしたし、新卒で応募した企業はすべて「この時間数に加えて残業もありますよ」という企業ばかりでした。それが「大人になること」「働くこと」だと思っていました。

でも、持病があったり生まれつき体力がない人達にとっては、この時間数は「働くだけでイッパイイッパイ。家事や余暇のゆとりがない」時間数であったり「そもそも無理」であったりします。

日本では、正社員などの安定した身分と給料を望むのであれば、この「週40時間」をクリアするのが「常識」になっています。
週40時間の労働をこなせないとなるといきなり正社員という選択肢は激減し、バイトやパートという形で低賃金・不安定労働に甘んじるのが「仕方ないこと」とされています。

週40時間働く体力がある人が、仕事内容が合わないとか職場の人間関係が悪いとか、はたまた職場が遠いからラッシュが辛いとか、そういう外的な理由で辛いと感じる場合はまだ転職とか引っ越しとかいう手段があるのですが、体力がない人には選択肢がありません。

週40時間って、絶対に必要なの?

でも・・・。

週40時間って線引きは、誰が決めたの?
パートタイマーは低賃金って、誰が決めたの?
人ですよね。もっというと、日本人。

ヨーロッパの国の中には、週3日勤務のようないわゆるパートタイム労働でも、身分も待遇も正社員で昇進もする、という働き方は既にあるようです。夫婦ともに週3日ずつ働く形態で、「共働きだけど、毎日夫婦のどちらかは家にいて子供と過ごせる。」とか、夢みたいですよね!

日本でも、週5日・1日8時間、いつもいつもいつもいつも同じ人が机に張り付いていなければ現実的に回らなくなる仕事って、どれだけあるでしょう?

たとえば週20時間しか働けない人が、週40時間働く人より実際に上げられる成果が低いために昇進が遅くなる、というのは仕方ないことなのでしょうけれど、正社員並みの時給と安定まで諦めなければならないというのは、本当に「仕方ないこと」なのでしょうか。

子供の頃からの刷り込み。「ミンナトイッショに振る舞うか、異常であるかを認めるか」

思えば私達日本人は、小学校に上がった時から・・・もっと早ければ幼稚園や保育園で「ミンナトイッショ」に色々なことをこなす事を教え込まれて生きてきました。

勉強が得意な子も苦手な子もいるのに、苦手な子は必死に追いつかなければ「落ちこぼれ」とされ、得意な子は退屈でもじっと座って授業を聞くフリをしないと「問題児」とされる。教科によるバラつきが大きい子なんて、得意科目では授業中無駄に座ってることを強いられる一方で苦手科目で居残りをさせられるとか、無駄極まりない時間の使い方を当然のように強いられます。

給食すら、「ミンナトイッショ」の量を配られて、時間内に食べ切れないと「ダメな子」とされる
。大人だって体格や体質によって食べられる量は違うのに、子どもなんて発達度合いによって食事の適量なんてかなり違うのが当然と思うのですが。

そして・・・「ミンナトイッショ」の学習や給食を免除されるには、病院に行って、障害や病気の診断書を書いてもらって学校に提出する・・・つまり「異常」であると自ら証明する必要がある。

「正常」な子はなんでも「ミンナトイッショ」にこなすものです。
「異常」な子を除けば、「ミンナトイッショ」にこさないのは、甘えだから許しません。
あなたも「異常」になりたくなければ、「ミンナトイッショ」にこなしなさい。

そんなメッセージを、ずっと刷り込まれて育ってきました。
でも、それは本当に「当たり前のこと」なのでしょうか。

週40時間が前提条件でなければ働ける人達もいるはず

この週40時間の壁は、私のような持病持ちの人間には、常に常に大きく立ちはだかっています。
健康な人でも、出産・育児をと考えると、急に大きく立ちはだかります。
出産・育児はまだタイミングや人数を計画する余地がありますが、この高齢化社会、親が要介助・要介護になることで週40時間との両立が困難になる人はどんどん増えていくでしょう。

確かに、「ミンナトイッショ」の時間働けて、特段優れてもいないかもしれないけれど物凄く劣った部分もない労働者は、管理しやすいのだと思います。
けれど労働時間の基準さえ緩めれば、「甘えている」とされて切り捨てられてきた人達の中にも、十分にスキルがあるし、長時間働けない分も勤務時間中は一生懸命働く人達、結構いるんじゃないかなあと思んですが。
あるいは、体力以上の無理をしなくて済む結果、末永く働くことが可能になる人達も、結構いるんじゃないかなあと思んですが。

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「週5日・1日8時間労働をツラいと思うのは甘えですか?」ミンナトイッショの労働時間は、正社員であるために本当に必要な条件なのでしょうか。」への2件のフィードバック

  1. ピナコ

    こんにちは。1日8時間×5日がしんどいです。7月から正社員として勤務を始めたばかりでした。40代半ばを過ぎた私にとっては、最後の職場にしたい。定年まで働くつもりでした。1ヶ月は頑張りました。8月に入り、頭痛で2日休んでしまい、お盆休み明けにも2日休んでしまいました。昼から出勤します、と朝に上司に電話したら、休んだ方がいいよ、と言われその言葉に甘えてしまったら・・解雇されました。出勤日数に対して欠勤率が高いとか・・4日休んだ私が悪いですが、まだ1ヶ月と少ししか働いてなかったら、欠勤率が高いのは当たり前で。試用期間3ヶ月といっても、3ヶ月間待たずに切られてしまうもんなんですね・・厳しいと思いましたが、これが当たり前なんでしょうか。
    やはり、うつ病を隠し頭痛に耐えて正社員として働くのは無理なんでしょうか。仕事を探していますが、難しいです・・

    給食のお話も、とても同感しました。私は食が細く、あまり食べられませんでした。でも給食の量は皆一定で。こんなに食べられない、と残したかったですが、好き嫌いは駄目、と先生に食べ終わるまで席を立つ事は許されず。毎日昼休みも座りっぱなし、5時間になり、ようやく給食室へ残りを返しに行くことを許される日々でした。給食が嫌で嫌で、今もトラウマです。体の大きい食欲のある子は、おかわりをしたらいいけど、食が細くて量が食べられないなら、始めから少なくして欲しかった。みんなといっしょは無理でした。今は多分、そんな無理強いはしない教育なんでしょうね。とにかく厳しかったという記憶しかないです・・

    1. うつリンク管理人 投稿作成者

      ピナコさんも、1日8時間×5日勤務、しんどかったですか・・・。しんどいですよね。でも、40代にもなるとやっぱり、定年まで安定して稼げる仕事をと考えますよね。

      解雇は本当に辛いですよね。私は元より正社員は無理な体調なので、契約更新の打ち止めでしたが、他の社員は皆上限いっぱいまで継続して雇われていたし、どちらかというと人手不足な職場だったので、短期の契約で入社しても、途中でより長い雇用契約に移行する社員もいる中、すごく惨めでした。
      3か月いっぱいいっぱい試用されたらピナコさんの体調がより悪化してしまった可能性もありますので、1か月で答えを出して貰えたのはよかった・・・と、思ってみませんか?・・・難しいですよね。分かってて書いています。

      ピナコさんは実際に給食で苦労した方でしたか・・・。子供の頃は気付きませんでしたが、子どもなんて(大人でも)体格も体質もバラバラなのに同じ量を食べるって、全然合理的じゃないですよね。
      「残すのが教育上よくない」なら「少なくしてもらう」選択肢は与えるべきなのに。
      お代わりも限られていたし、いつも同じ子がお代わりするとそれも「ずるい」と言われてしまうから、体格のいい子はいい子で、足りなくてつらかったと思います。

      少しでいい子の分をたくさん食べたい子に回すだけで皆がハッピーになるのに、なぜか日本ではそうはならず「ミンナトイッショに出来ない子は駄目な子、ずるい子、甘えた子」となるんですよね・・・。

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