ブログは稼げる・・・カ?!! 実状とカラクリ

会社も辞めちゃって、ブログで生計を立てている人達がいます。
「ブログ」「稼ぐ」などで検索をすると、何十万PV(PV=ページビュー。のべ何ページ閲覧されたか。一人が5頁閲覧した場合でも、5人が1ページずつ閲覧した場合もPV=5となります)になって、月に何十万稼いで、という景気のいい話がたくさんヒットします。
脱サラして自由を謳歌している人達の、楽しそうな話がたくさんヒットします。
もしそんなに儲かるものなら、仕事が出来ないうつ病者にはとてもいい仕事ですよね!

勿論、どんな道も、成功する人もいれば失敗する人もいますので全否定するものではありません。

ただ、特に仕事でうつ病なったような方の中には「プロのブロガー・アフィリエイターになる」という「言い訳」を根拠に、会社を辞めてしまおうかと思い詰めてしまっている人もいるかもしれません。
それは、危険です。勿論、会社を辞めるという選択肢も、アリです。私も辞めました。身を守るために正しい決断だったと思います。
養ってくれる親兄弟がいない人の場合は、辞めれば即・経済不安が押し寄せます。一千万貯金があっても、無職になれば数年で使い切ってしまいます。「二度と社会復帰できないかも」という不安も押し寄せます。慎重に考える必要があります。

まあまあ更新してはいるけれど、巷にザクザクいるレベルのサイト運営者の実状を、お伝えしておこうと思います。

実態は当然、そんなに甘くはない

私のこのサイトは、オープンして8カ月。そして現時点で全部で110記事と24の固定ページがあります。お蔭様でPVは毎月伸びて、今月は6000PV台でした。これだけで上から40%以内に入るようです。

私は「うつリンク」の他にもいくつかサイトやブログを作ってきたのですが、その感覚から言って、これ位のPVが「著名人でもなく、物凄いネタを持っているわけでもない人が、コツコツ更新を続けるだけだけで到達出来る現実的なレベル」じゃないかなあと感じます。

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(ガベージニュース ブログの世界的な平均アクセス数をグラフ化してみる

「State of the Blogosphere 2009」では市場調査会社Penn Schoen and Berland Associatesによって2828人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象に2009年9月4日から23日にかけてインターネット経由で行われたもの(ちなみにアメリカだけではなく、全世界に対して行われている)。

 

もっとも、ブログはコンテンツが充実する前に書き手が飽き、放置されてしまうものも少なくないので、どう母集団を取るかで順位は大きく変動します。まあとにかく、このうつリンク程度の規模と内容のブログで、すべてのアフィリエイトの合計額が、月1000円位。

これまでの作業時間は数えていないのですが、1記事、キッチリ書いてあるものは1時間位かけていたりします。データなど引用しているものでは4,5時間かけているものもあります。適当に書いているものもありますが、サイト構築分の時間もありますし・・・100~200時間程度はかけています。

時給換算すると・・・5~10円
感覚的に「ここ位までの収入アップは可能じゃないかな」という要素を書き出してみると

  • 長い長い療養生活。まだまだ書くネタはあります。300ページ位分はあります。すべて書き切れば、3倍にはなるかもしれません。
  • 今は適当にバナーを貼っているだけなので、もう少し「アフィリエイト」を意識した構成にしたら、倍位にはなるかもしれません。
  • サイトも、長く続けることでサイト自体の信頼性が高まって、同じ記事を書いても検索で上位に表示されやすくなります。倍位にはなるかも。

全部合わせて、12倍。すると、月の収入が、1万ちょっと。
それでも月に1日、単発バイトで稼いだ方が早い額です。

アフィリエイトが収入源」にならないか、と思い悩んでいる方は、私のこのサイトと比較して「どれ位の収入になりそうかなあ」というのを見積もってみていただけばいいと思います。

「プロブロガー」はブログだけで稼いでいるわけではない

さてさて。
こういったサイトをあれこれ訪問してみたところ、PVやアフィリエイト収入を公表している人達の意図は、大体こんな感じです。

  1. 単純に自慢したい
  2. 「儲かっているブログである」とアピールして儲け方の一部を公開することで、儲けたい人達の訪問を促す(訪問が増えれば収入は上がります)
  3. 「儲かっているブログである」とアピールして、儲け方を教える書籍・教材・セミナーに勧誘する
  4. その内に取材や講演依頼が来るようになれば、相乗効果でどんどん稼げるようになる

本当~に、「これだけやれば稼げる!」という簡単な方法があるのであれば、PVを自慢こそすれ、その方法を公開したりはしません。 皆がマネをし始めれば、自分の収入が脅かされるからです。

つまり彼らは・・アフィリエイトだけでは稼げないので、ノウハウを売ったり、自分を「商品化」(セルフブランディング)することで稼ごうとしているのです。
彼らは講演活動や出版などを積極的に行っています。
・・・淡々と更新するだけで、ブログが「食える」レベルに育つわけではないということです。

「歌好きが嵩じて歌手になれる人もいるけれど、大抵はただの歌好きで終わる」「プロ歌手はただ歌っているだけでは駄目で、プロになる前にも後にも売り込みのための活動をしている」のと大差ありません。

講師の多い業界って結局そういうこと。

私は、ある芸術系の教室に通っていたことがあります。
私は大人から始めたクチで、趣味で楽しめれば、ヒキコモリがちな生活にメリハリが出ればという目的でダラダラ通っていただけですが、同じスクールにはプロを目指す若者なんかも通っていました。

小学校の教師などは、教師に憧れて教師になるためのトレーニングを受けて就職する人が多いですが、こういった学校の講師はプロとして活動する傍ら、講師業をしているとか、かつてプロだったとか、そんな人達が多いです。

勿論「教えるのが好き」「後進を育てたい」といった動機もあるのでしょうが、芸術活動だけでは安定収入が得られないのでプロ志望相手に講師業をしているという人が大半でしょう。
・・・芸術活動の方で売れていたら、「お稽古」目的の人達相手に教える暇なんてないはずですしね。十分に売れている人が後進を育てたいと思った場合には、不特定多数相手の講師をするのではなく、内々に才能を見込んだ若者を弟子に取るでしょう。

他にも、投資関係でもアドバイザーがやたらいます。もし「絶対確実」な投資方法を知っていたら、他人に教えたりせず、自分で投資して稼ぐはずです。
マンション投資なども、積極的に勧める立場にいる人は、自らはマンションに投資していなかったりすることが多いようですよ・・・。

ブログなんて始めたら意味無い?・・・かどうかは、始めてみたら分かるよ!

と、一応注意を促す目的でネガティブな事ばかり書き立ててきましたが。

今働けずにいる人や、働いている人が副業でブログで稼ごうとしてみること。
これ自体は否定しません。
まだブログを開いてもいない状況で「ブログで稼ぐ」を根拠に会社を辞めてしまうのは危険ですよとお伝えしたいだけで、療養中で働けないし、でもブログなんてやっても意味無いかもしれないし・・・と思い悩んでいる人がいたら「始めてみればいい」と思います。

思いがけずヒットすることも無いとは言えません。
この間訪問したブログは、たった10位しか記事がなく、半年足らずで更新も止めてしまった小さなブログなのに、facebookへのシェアが2000件もついていました。
その方はアフィリエイトはやっていない様子でしたが、やっていれば結構な収入になったと思います。

でもそれ以上に・・・ヒットするにせよしないにせよ、またブログに限らず、「やってみたら見える光景」というのは、必ずあるからです。

私の場合は「書きたい」がメインでこのブログを始めたわけですが、読み手にはうっとおしいと分かっていてもアフィリエイトのリンクを貼っているのには、終わりの見えない闘病で収入に不安のある身で、「ブログって、稼げるの?」を確かめてみたかったという意図も、確かにあります。
ブログなんて、全く稼げないものなの?数万程度までなら地道にいけば稼げるものなの?
始めてみるまでは見当もつきませんでしたが、今は「頑張れば月1万のお小遣いを狙える程度にはなりそう」「1万に達するにはどの程度の労力が必要そう」かまで、具体的に見積もれるようになりました。
すべて想像のまま、グルグル考えているよりはずっと建設的です。

ブログには、他にもメリットがたくさんあります。
私は、うつリンクこそまだ始めて半年ですが、別のブログやら何やら、ネット上に10年位はあれこれ書き散らしてきました。そこで培った文章力は仕事で生きています。
うつ病など、困難を抱えている方にとって、それを文章化することで客観的に自分を顧みるきっかけになります。
ブログを運営するうちに、Webサイトの作り方の方や、当事者会などの設立の方に興味が芽生える人もいるかもしれません。
辛い日々の気分転換になるかもしれません。逆に、書く事が思っていた以上にストレスになると気付く人もいるかもしれません。やってみないと分からないことです。
うつ病では思考力が落ちますので、文章を書く事も、稼ごうとして色々調べてみることも、いいリハビリになります。
年金や家族に扶養されて生活している方には、金額の多寡にかかわらず「稼げる」という事実はとても貴重なものだと思います。
闘病系のブログなら、自分と近い病状の人とネット上で交流出来たりします。実社会ではそもそも話しづらいことを話せ、共感し合えるというのは貴重な体験となります。

病気のブログの場合「周りには隠しておきたいこと」もありますよね。自分のことと病気の事をどこまでオープンにしても後悔しないかを慎重に考える。これを読めば大ヒットブログが作れる!なんて甘言にも惑わされて安易に会社を辞めてしまったり、怪しげな教材には手を出したりはしない。この2点にだけ気を付ければ、始めることのデメリットはそう無い・・メリットの方が大きいと思います。

匿名でやっているブログや普段は知人しか立ち寄ってくれないような小さなブログだとつい忘れてしまいがちなのですが、インターネットは全世界に情報を公開するツール。個人情報の扱いにだけは注意してくださいね!

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