病気になったらお金の使い方を見直すことが大事

うつ病に限らず、不幸にも長期的に治療や療養が必要となる病気にかかってしまったら、「お金のプライオリティを変える」ことが重要だと思っています。
特に重要なのは

  • 固定費は、出来るだけ低く抑える
  • 「贅沢」に対する固定概念を棄てる

固定費は、出来るだけ低く抑える

私が最初にうつ病に倒れた時、寝ているだけでも月々減っていく金額の大きさに恐怖を覚えました。
都市部に住んでいれば家賃と光熱費だけでも10万程度は消えていきます。それに加えて食費、そして医療費。

健康で働いていた時は収支の辻褄が合っていたので「家賃高いなあ」と思ってもそれは「家賃が要らないなら旅行に行けるのに」程度の話で恐怖までは覚えていませんでした。また、20代独身でしたからね。貯金は百万もあれば安泰だと思っていました。

百万など、収入が途絶えればあっという間に消えていきます。

生活する上でどうしてもお金はかかりますが、家賃や通信費などの固定費は、なるべく低く抑えておくのが得策です。
「ちょっといいお店で食事する」などの「たまの贅沢」は止めれば済む話ですが、固定費は切り下げるのが案外大変。
特に家は、比較的身動きが取りやすい賃貸であっても、一度借りてしまえば引っ越しにもお金がかかるので慎重に。
他にも、漫然と新聞や雑誌、スマホの課金サービスの契約を続けていませんか?
固定電話は本当に必要ですか?或いは、固定電話があるならスマホは格安SIMでも足りるということはありませんか?
イマドキの話で言えば、電力自由化で、契約するだけで安くなるプランは探しましたか?


「贅沢」に対する固定概念を棄てる

あなたが手取り20万前後の健康なサラリーマンだった場合。
家事が苦手でも、家事代行業者を使うのはためらうでしょう。
タクシーも「贅沢」なので余程のことがなければ使わない。
家電製品も、中古や安物で済ませる。

そんな人が多いのではないでしょうか。

周りも大体そんな感じだし、そういう金銭感覚を持っていることをもって「分相応」「好ましい」とみなされるでしょう。
そしてそういう人はほどよく貯金が貯まるので贅沢したい時には海外旅行などにも繰り出せるし、いきなり招待された披露宴でご祝儀がなくて借金するようなみっともない事態にも陥りません。
つまりそういう金銭感覚は傍目にも好ましく、実質的にもバランスがいい。

けれど「健康」を失ったときには、健康であった時の金銭感覚は一旦横に置く方がいいのです。

健康な人は「体力」という資源が十分にあるので、「お金」を節約するために労力を使うことのデメリットが少ない。
けれど、健康を失った場合に圧倒的に不足するのは「体力」という資源の方です。

気分が悪かったのに我慢して歩いて帰り家事もこなした結果、翌日寝込んで会社を休んでしまった、〆切を落してしまったとなれば、失うものの方が余程大きい。

勿論、無い袖は振れませんし、失職の危機もある場合はお金を使う事自体には慎重になる必要があります。
当然、今あるお金と収入と支出を見極めて判断する必要がありますが・・・

空気読んじゃう日本人。

健康が無く・お金はあるという状況でもなお、周りの目を気にして自分に必要なサービスを利用しないとすれば、限られた「体力」という資源の無駄遣いという、大変に勿体ない・・・時に取り返しのつかないことをしていることには自覚的になった方がいいと思います。

病気になったら「ミンナトイッショ」の価値観は一旦横に置いて、「自分のケース」で計算してみましょう。
病気になれば前ほど飲み会やらイベントやらに出歩けなくなるでしょうから、暫定的に、交際費であった分を体力を節約するためのお金にまわしてもいいわけです。

私の場合

現在私が住んでいる家は、そこそこ築年数がいっている上に、大家さんから壁紙の張り替えなどの打診にも「引き上げる時の原状回復義務」を緩める条件で辞退したので、見るからに質素な雰囲気です。固定電話、引いていません。新聞、取っていません。ネットも、割安な無線回線で間に合っていた間は固定回線を引いていませんでした。

キニシナーイ。
どんどん貯金が消えていく恐怖を思えば、全く気にならない。
要らない出費は極力したくない。

 

「贅沢品」は持たない一方で、衣類乾燥機など家事負担を減らせる家電製品は揃えています。衣類乾燥機。あるとラクですよ~。

さらには家事代行業や宅配食、便利屋の類はよく利用しています。不眠で辛い時は出張マッサージも利用します。安いとは思いませんが、特にフリーランスという立場では有給もありませんから、無理して寝込んだ場合のコストの方がずっと大きいのです。

地域や業者にもよるのでしょうが、我が家に掃除やマッサージに来てくれる方には、子育ての手も離れた年配の元主婦という人が多いです。
これら奥様方の中には、邸宅の掃除やら家事が出来ない独身男性のお世話ならともかく

—独身女が住む質素な家の掃除婦

という構図は中々にプライドに障る人もいるらしく、さりげなーくご自宅やご家族の自慢をされたり「お金が続かなくなる利用者さんも意外と多いんですよね」といった嫌味などを言って帰られる人もいます。

キニシナーイ。
今は利用した方がいいから利用しているだけ。
もし仕事を辞める状況に陥ったら、再度お金の利用方針を見直すだけの話。
・・・というか、客に嫌味言うとか、プロ意識ないですよねぇ。

 

仕事は在宅メインで体調に配慮したペースで行っていますが、打合せで遠出する時もあるし、そうそう自分のペースでばかりは進められないのが仕事です。
体調と相談して、グリーン車やタクシーも使います。

ちなみに、遠距離移動にタクシーを使うのは心臓に悪いですよね。高額な上、目的地に着くまでまで料金がわからない。遠距離移動にしか使えない代わりに、ネットで移動区間を指定した時点で料金が分かるサービスもあります。若干の値引きもしてもらえるので、家まで配車して貰えるのに最寄りのタクシー乗り場まで行くより安いのも嬉しいところ。どうしても休めない時に使った事がありますが、渋滞しても料金は変わらないので安心して乗っていられる上、運転手さんも予め遠距離移動ということを了解した人が来てくれるので色々気が楽でした。>>らくらくタクシー

そして私も周りの目が気になる日本人の一人なので、タクシーなどは打合せ先のオフィスから一寸離れた所に停めてもらって「電車できました」という顔をすることもあります。

処世術、処世術。

 

病気になるということは、ミンナトイッショではいられないということです。
処世術は処世術として周りと波風立てる必要はないですが、自分の中ではしっかりと自分なりの基準を持って行動していくことが、「不自由な体」という悲しい枠の中でも自分の人生を最大限豊かに送るために重要なことだと思っています。

 

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