製薬会社は薬の悪口は書かない~誰が何のために書いた文章かをふまえて読むことの重要性~

文章は、誰が何のために書いた文章かをふまえて読むことが重要

何かを知りたいと思ったとき。こうやって私のサイトを検索して訪ねてくださったような方達はきっと、ざっとネットを検索をして調べますよね。

ここで注意すべきことがあります。

世の中には、なんの目的も無く書かれたサイトというのは存在しません
何かを解説するサイトがあるということは、誰かが、その解説のためにお金と労力を払っているということです。
個人の日記ブログであれば友達との交流、自己顕示欲、はたまたアフィリエイトで稼ぎたいといったことが目的で、文章の方向性自体は記事によってまちまちである事も多いのですが

企業は、自社のイメージを上げ利益を上げることを目的に行動するので、わざわざお金を払い労力を払って自社の不利になることは宣伝しません。

うつ病について「教科書的」な解説をするサイトの運営者をチェックしてみてください。
製薬会社は勿論薬を売るための営利組織ですので、普通に考えて、こういったサイトには概ね法令で定められた必要最低限の注意喚起の文章以上に、薬のデメリットや薬の有効性に疑問を呈する文章は、掲載されることはありません薬害訴訟が起きていても、それを大々的に掲載することはありません。
運営母体が製薬会社そのものではなかった場合も、製薬会社に関わりが深い組織は製薬会社に遠慮した内容を書くでしょうし、公的機関が運営しているサイトの場合は概ね中立な事を書かれているでしょうが、そういうサイトを作る公的機関は厚生労働省やその外郭団体、つまり医薬品を許認可している主体とその関係組織ですので、普通に考えて「自分が認可した薬ですが、副作用ばかりであまり効かないかもしれません」とは書きません。

結果、よく読めば嘘まではついていないのだけど、製薬会社にとって不利な情報はさりげなく伏せられた結果、薬が必要以上にいいもののようなイメージ、「薬さえ飲めば誰でも数か月で回復する」というイメージを与える解説が、世にあふれることになります。

追々紹介していきたいと思いますが、医療関係者向けの資料や学術論文においては、うつ病は一般向けの普及啓発サイトほど楽観的には書かれていません

世間一般の企業は自社に有利なデータを集め、宣伝する

別に、製薬会社が悪徳企業なわけではありません。どんな企業だって同じです。

飲食店はウチの料理はまずいですとは宣伝しません。
家電量販店が、別の量販店の方が安くて品揃えが良いですとは宣伝しません。

調査研究だって、そうです。企業が行う調査研究は、自社にとって有利な結果を期待して設計されます。
たとえば下着メーカーは「ブラジャーをしなければ将来胸がタレるのが早くなる」という実験結果を大々的に宣伝して猫も杓子も外出していない時も、寝ているときさえブラジャーを推奨しています。
実際にはブラジャーをしない方がいいという研究結果もあり、下着のプロたる下着メーカーの研究員がそれを知らないはずはないのですが、そちらの結果が宣伝に使われることはありません。

皆、良い所を強調し、独自の調査をする体力のある規模の会社であれば自社製品の「優位性」を調査してそれを宣伝しているだけです。

ネットが発達した今、世の中は情報であふれかえっています。私達は賢く選択していかなければならない。今日のランチをどこで食べるか、寝る時にブラジャーをするか程度なら好きにすればいいですが、自分の健康という大事なものを調べる時には、誰が何のために書いた文章かをふまえて読むことが重要なのです。

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