うつ病って、何がどう動けないのか本当に分からないよね

経験しないと分からない

初めてメンタルな疾患に接近遭遇したのは、高校生の頃。
クラスメイトが罹患して、教師が病名は伏せつつも遠回しに学校に来ることが難しい状況に陥ったことを伝え理解を求めた。

正直、全くピンとこなかった。

成績が良い子で、当時成績が振るわなくて悩んでいたらしいのだけど、それでも私よりはずっといい成績(多分。)を取っている子で
・・・それが悩みで学校に来れないなら私なんてどうすれがいいのよ?
・・・学校に来れないって、どういう状況?
・・・とりあえず来て、座っていればいいだけのことがなんで出来ないんだろう。
そんな風に感じた記憶がある。

完全に「通常範囲の悩みや落ち込み」と「病気」を混同していたし、「学校に来る、それだけのこと」が出来ない体調というのは想像がつかなかった。

経験しても分からない

実は、うつ病が「分からない」のは経験したことがない人達だけの話ではない。

トイレに立つのすら辛く、出掛けようと身支度しても途中でうずくまって動けなくなったり、ほんの数時間出掛ければグッタリして何日も寝込み。
そういう状態になって久しい今ですら、動かない身体を不思議に思う。
特に少し調子がよくて(当社比。)動ける日には、トイレにも立てない体調の日が、なんとなく遠い世界のことのように感じる。
横になってさえいれば苦しくはない状態の時にも、なんだかスッと立ち上がってテキパキ動けそうな気がしてしまう。
実際に動いてみると圧倒的に動けないのだけれど、何故かわからないし、どの程度動けないのかも・・・つまり、まさしく今日・今の体調すらよくわからなかったりする。

それで、気づけば動こう動こうとジタバタして、無駄に消耗していたりする。

そしてやっぱり手足はあって神経は繋がっているので、非常事態には火事場の馬鹿力的に動けたりするし、一方でうつ病患者だってうつ病が人格と人生のすべてなわけではないから、やっぱり生きていれば普通に落ち込むこともある。病気を受け入れられなくて落ち込んだり苛立つこともある。その「心の動き」とうつ病の症状の境界線は、自分でもわからない。

それで、自分でも怠けているだけじゃないかと疑って自分を責めてしまったりする。

血液検査でも脳波検査でもなんでもいいのだけど、他人に病気の重さを説明するためにも、自分が病状を把握して・・・諦めて休むためにも、病状を見える化する方法があったらどんなに有り難いだろうと思う。

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