発病当日

ある朝目が覚めたら、身体が動きませんでした。
そして、「落ちていく」ような感覚に襲われました。
 
遊園地にフリーフォールというアトラクションがありますよね。
何時間も延々と終わらないフリーフォール。
 
目が覚めてはいたけれど、微動だに出来ず・・・「ああそうか、これは病院に行かなければならない状況なのだ」と気付いてやっと身体を起こせた時にはもう日が暮れていました。
丸一日、食事どころか水も取らずに横たわっていたことになります。
 
それまでもずっと過労状態で、何か月も前から異常な体のだるさや、胃痛、頭痛、生理痛・・・さまざまない痛みが体を襲っていたので、その日以前に受診をしても「うつ病」と診断されたのかもしれません。その時期はまだ「休めば間もなく回復する」レベルだったのではないかと思います。
 
西洋医学的に見れば何もない、異常ないということになるのでしょうが
「あの日」身体の中の何かが「断裂」した感じがします。
 
西洋医学では測れないだけで、実際に何かが断裂したとしか思えません。
 
それまでは、苦しくても鬱っぽくても頑張れば動けた。
やるべきことをやり終えるとグッタリしたけれど、逆にいえば気を張っていればなんとか動けて「やるべきことをやり終える」ことは出来た。
「あの日」以降、私の身体も心も制御不能になり、神経も過敏になって・・・テレビは光と音が突き刺さるよう。
 
命は続いていますが、人生はあの日強制終了しました。
仕事や遊びで疲れても寝て起きれば回復していてまた出掛けていける。そんな「ふつうの身体」に戻ることも、あの日来るはずだった「昨日の続き」の日常が訪れることも、ついになかったのです。

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